-今本聖明法務事務所のお仕事の断片的な情報-
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生命保険の受取金は相続財産に算入する?
あなたが、亡くなったお父さんの生命保険の受取人になっているとき、その生命保険金を他の相続財産に含めるか否かのお話です。

なぜ?こんなお話をするかというと、生命保険金がお父さんの相続財産に該当するのであれば、その生命保険金はあなた以外の相続人にも分ける必要が出てくるからです。

結論から申し上げると、お父さんが生命保険の被保険者であなたが受取人になっているケースでは、その受け取り予定の生命保険金は相続財産に含めることができない可能性が高いと言えます。ただし、生命保険金を相続財産に含めないと一律に言えるものではなく、特段の事情の有無等を総合的に判断して、その上で相続財産に含めるか否かを決定することになるのですが、この特段の事情の内容が問題になります。この特段の事情で争うと協議では決着がつきませんので、実際に生命保険金を相続財産に含めないとした判例と比較しながら、各相続人がその判例を理解しようと努め、決定することが妥当と言えるでしょう。

生命保険金を相続財産に含めるか否かについては、亡くなったお父さんがその保険料を支払っていた場合に問題となることであり、あなたが保険料を支払っていた場合は、あなた以外の相続人が生命保険金を相続財産に含めることを主張することはあまりないでしょう。

なお、上記はあなたが保険金の受取人になっているケースであり、保険金の受取人がお父さん自身になっているケースでは、相続財産に含めますのでご注意ください。

・・・この先のお話はまたいつかどこかで。


著者: 今本聖明
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亡くなったお父さんの面倒を看てきたんだけど・・・
あなたが、お父さんのご健在中に、お父さんの面倒を看られていたのであれば、その分をあなたの法定相続分にプラスして、相続財産を分配することができるかもしれません。このことを法律では「寄与分」と言います。「あなたが生前中にお父さんに寄与した分」という意味です。

お父さんの面倒を看るとはどういうことなのかについては民法第904条の2に規定されています。

お父さんの身体が悪いため無償でお仕事をお手伝いしたり、お父さんの病気の看病をしたり、又はお父さんにお金を援助したりすることが、【寄与分】として定義されています。あなたがお父さんの面倒をみられたという行為がこの【寄与】として認められるかについては、あなたが抱える具体的な内容を判例というルールに照らし合わせて判断していくことになりますが、定期的ではあるが単に一緒に食事したとだけの行為は寄与したとは認められにくいかもしれません。

なぜなら、寄与として認められるためには、亡くなったお父さんの財産の維持や増加について特別の寄与、つまり特別の貢献をしたことが必要であるからです。

例えば、お父さんの病気の看病について、本来は看護・介護する方に有償で来てもらうこともできたはずなんだけど、その代わりにあなたが同等の看護・介護をしていた場合や、掃除・洗濯等の家事を定期的に手伝ったとかです。

この寄与した分はどのようにして決定するかですが、共同相続人全員の話し合いで最終的には決定します。したがって、あなたはその寄与について法外な算定をしてはいけませんし、その他の相続人もその寄与した分についてあまり過小評価してもいけません。

話し合いで寄与分が決定すれば、その寄与分の上乗せ方法ですが、その計算方法は次のとおりです。

【全相続財産】−【寄与分】=【残りの相続財産】

具体的には、相続人が、お母さん、あなたを含めて子供が3人のケースで、全相続財産が3,500万円、寄与分が500万円と決定した場合、お母さんは1,500万円、あなたは1,000万円、他の子供は各々500万円ずつの法定相続分となります。

当然、3,500万円からあなたの寄与分500万円を引いた残りの相続財産3,000万円を遺産分割協議しても構いません。

もし話し合いでまとまらなければ、あなたは家庭裁判所に寄与分の決定を求めることもできます。

法律というルールでは以上のとおりですが、実際は寄与分があってもその分をあえて口に出さない方が多いことも事実です。家族で今後も仲良くやっていきたいという思いや、家族の良好な関係とい無形の財産を壊してまで寄与分という財産を得たくないとい思いがあるのでしょう。他の相続人の方は、お父さんの生前中に一所懸命に尽くした方のことも考えて、寄与した方へ心遣いをすることも大切です。

法律というルールはありますが、それに執着しすぎると失うものもあります。年齢を重ねると、家族との良好な関係がお金と同じくらい大切に思う時期がきっとあると思います。今は気付かなくても。

・・・この先のお話はまたいつかどこかで。


著者: 今本聖明
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気になる?相続財産の分配
あなたのお父さん、お母さんもいつかは亡くなります。少し、いきなり暗い出だしになってしまいました。

今日は相続のお話です。誰かが亡くなると【相続】が発生します。あなたの大切な人もいつかは亡くなります。亡くなった後に、相続人が争うことほどバカらしく、親不孝なことはないと感じます。ご両親泣きますよ・・・。

ではなぜ相続でもめるのか?考えてみました。

一つ目は、ご両親に対する貢献度合いを独りよがりにお金に換算するからです。

多いのが「老後の面倒をみた」です。大丈夫。「寄与分」という相続のルールがあります。でもね、勝手に査定してはだめですよ。ルールに従って査定しましょう。あなたのご両親に貢献したのはあなただけではないこと忘れていませんか?勝手な思い込みはやめましょう。

ご両親の老後の面倒を任せっきりにしたあなた、あなたに事情があれど、他の人に任せっきりにしたんでしょ?であれば、ご両親を面倒をみられた方には経済的な負担、時間的な負担、労力などをなぜ理解できないのでしょうか?面倒みるってことは結構大変なんですよ。大変と感じないなら、あなた自身の事情をクリアして、あなたが面倒みてあげればよかったじゃないですか。ルールに沿って他の人があなたより相続分を多くもらうことに何の問題があるのでしょうか?

二つ目は、外野の意見。相続人でないあなたの奥さんや子供。

これもよくあることなのですが、自分のご両親の面倒を奥さんにまかせっきりのケース。奥さんはあなたのご両親とはもともと他人なので、やはり、あなたのご両親に対する貢献度合いをお金に換算したがる傾向にあります。気持ちは正直分からないでもないです。

でもね、奥さん、旦那さんの相続をあてにして義理のご両親の面倒みるのがそもそもの間違い。奥さんが義理のご両親を面倒みられたという貢献を評価は、相続をあてにせずに、あなたの旦那さんに任せましょうよ。相続人は奥さんあなたじゃないのですよ。あなたの旦那さんが決めることです。あなたが口を出すことで、他の相続人がとても迷惑しています。せっかく仲が良かったのに、あなたのおかげで仲が悪くなります。仲を悪くするほどのお金でしょうか?

三つ目は、ご両親自身が相続人のことを過大評価していること。

「うちの子は相続でもめることはない」って思っているのは、あなただけかもしれません。あなたが亡くなると、お金の問題だけではなく、残されたご家族の精神的なバランス、家族関係のバランス、その他諸々のバランスが崩れることがあります。あなた自身の人格を頼りにしていた方もいるでしょう。あなたの仕事上での役割を頼りにしていた方もいるでしょう。あなたのやさしい気持ちを頼りにしていた方もいるでしょう。あなたがいなくなると、残された人は頼りにできる人を一人失います。残された人のうちの誰かは、あなたが全てだったかもしれません。あなたが一人いなくなると家族のバランスが崩れそうになります。それほど重要な存在であるということの証です。あなたは自身の存在を過小評価し過ぎです。年を重ねると身体も気も弱くなって、自分の存在を小さく感じるかもしれませんが、それは年のせいです。自分では正確な判断ができていないのです。それに反動して、相続人のことを過大評価し過ぎています。

あなたがいなくなった後も、残された人が仲良く暮らせるようになぜ考えないのですか?

あなたの財産です。それをどのように分配しようとあなたの自由です。誰か一人に財産をあげれば他の誰かはあなたのことを恨むかもしれません。であるなら、みんなが喜んでくれるような財産の分配をすればいいじゃないですか。よく考えて。あなたの決めた財産の分配には法律というルール上も誰も逆らえません。一部の相続人の意思に反した分配でも相続人は納得せざるをえないのです。でも、あなたが決めることによって、残された人同士の争いが回避できるかもしれません。


・・・この先のお話はまたいつかどこかで。


著者: 今本聖明
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同時死亡の推定
東日本大震災で被災された方にお見舞い申し上げます。

この震災で、親族を同時に亡くされた方も多数いらっしゃることと思います。

現在も行方不明で帰りを待たれている方もいるかもしれません。

そのような中、今日は【同時死亡の推定】を少しお話します。

誰かがなくなるとそこには法律上「相続」が発生します。通常は、人が同時に亡くなることはそれほど多くないので、一般的な相続の考え方で良いのですが、同時に亡くなられた場合は少し異なります。

根拠は民法第32条の2の「同時死亡の推定」です。

同時死亡の推定を受けると、同時に死亡した親子の間では相続が行われません。ただし、代襲相続は認められます。

例えば、あなたのお父さんとおじいさんが同時死亡の推定を受けた場合で、おじいさんの財産についてはお父さんは相続人となりません。同様の考え方で、お父さんの財産についておじいさんは相続人になりません。ただし、代襲相続は認められますので、あなたはおじいさんの財産を相続します。そして、お父さんの財産も相続します。

考え方は以上のとおりです。

・・・この先のお話はまたいつかどこかで。


著者: 今本聖明
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おなかの中の赤ちゃんの権利
人には色々な権利や義務がありますが、今日は、おなかの中の赤ちゃんの権利について少しお話します。

ちょっと特殊です。なぜなら、まだ生まれていないのですから。というのは、権利や義務の帰属主体になるには、「出生」が条件になっているからです。

判例では、おなかの中の赤ちゃんには権利や義務の帰属主体になることはできないとなっています。ただし、出生により遡及的に権利や義務を取得できるとしていますので注意が必要です。

このあたりは少し調べないと良い助言ができませんので、もし、このあたりで悩まれている方はご相談くださいね。

じゃ、おなかの中の赤ちゃんは全てのことにおいて権利や義務の帰属主体になれないのかと言うと、そうでもありません。相続や遺言の場合には権利の主体になることができます。

つまり、おなかの中の赤ちゃんでも、相続人や受遺者になれると言うことです。ただし、遺産分割協議には参加できません。

一般的には、おなかの中の赤ちゃんの件で問題になることはそれほど多くないのですが、愛人のおなかの中の赤ちゃんがいるとかのケースには結構トラブルことがあるかもです。

でも、「お互いにルールを知り、ルールを守れば、トラブルは回避できます。」

相手のことを思いやり、ルールを実践していただければと思います。

・・・この先のお話はまたいつかどこかで。


著者: 今本聖明
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